深い紺碧の海、真っ青な空、太陽の光が降り注ぐ、コートダジュール。バカンスシーズンには、一般人から大富豪まで、世界中から人々が集まるリゾート地です。
私の中では、10代の頃に何度も読み返し、映画も繰り返し見た、フランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」のイメージが強烈に印象に残っており、濃く青い異国の海を背景にした、おしゃれで倦怠感の漂うバカンス生活に憧れたものでした。

悲しみよこんにちは
映画「悲しみよこんにちは」

その後見た数々の映画の中でも、ブリジット・バルドーがワンピースを着て海辺を歩いていたり、ジェームズ・ボンドがヘアピンカーブの崖の道でボンドカーを飛ばしていたりなど、印象に残る場面が多く、昔からぼんやりと特別な場所であることを認識していた場所でした。今では車で簡単に行ける場所に住んでいるわけですが、それでもやっぱり行くとなると、とてもテンションがあがります!

エズの小道
どこでも絵になる小道

そんなコートダジュールに、5月に日本から来ていた70代の母を連れて小旅行に行ってきました。母の体力や足腰のことを考え、ニースやモナコなど、都市部で比較的歩きやすいところが中心のコースになりましたが、やっぱりここだけはどうしても見せたくて訪れたのが、モナコからニース方面へ車で20分程のところにあるエズ(Èze) 。
中世の時代、敵がアクセス出来ないように、下からは見えない山の上に築かれた村で、山頂や崖などに巣を作る鷲の巣のようであることから鷲の巣村と言うそうです。そういう村は南仏のあちこちにありますが、エズは有名なので観光客もたくさん訪れており(といっても混んでいる訳ではない)、久しぶりに日本人の方も見かけました。やっぱりこっち方面に来ると、ところどころで日本人を見かけるので、嬉しくて話しかけたくなります。で、実際にすれ違う時に「こんにちはー」と言ってみたりもする。

Fragonardのブティック
Fragonardのブティック

さて、村の入り口の駐車場に車を止め、坂道を登っていくと左側に大好きな香水の老舗メーカーFragonard(フラゴナール)のブティックがあります。初めてフランスに来た時に泊まったパリのホテルのアメニティがFragonardのもので、とても良い香りだったため、その足で近くのサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint Germain des Prés)にあるブティックに行って、同じ香りの香水とボディシャンプーを買ったのがファンになったきっかけ。

ポーチ
Fragonardのポーチ(Webサイトより)

Fragonardは以前は日本でも買えたのですが、今は代理店が取り扱いをやめてしまって買えないようです。フランスでも、パリとコートダジュールにしか店舗がないので、来た時は必ず寄りたいお店。香水の香りもさることながら、パッケージのデザインがとても可愛くて、女性へのお土産にもちょうどいいのです。すっかり宣伝風ですが、また日本でも買えるようになるといいなーという思いを込めて・・・。

どんどん坂を登ると、今度はChateau de la Chèvre d’Or(黄金のヤギの城)という、高級車がずらりと並ぶ5つ星ホテルがあります。Webサイトを見ると、絶景で素晴らしいことは間違いなし。今の所ご縁は全く無いが、いつかこんなところに泊まってみたい!と一人盛り上がり、夫に受け流されながら、村に入る階段を登ります。

Chateau de la chevre d'or
5つ星ホテル Chateau de la chèvre d’or

この村も、たくさんのアーティストのアトリエが小道の両脇に並んでおり、様々な絵、アクセサリー、雑貨などが飾られています。こういう美しいところにいると、芸術的インスピレーションを受けて、作品もたくさん生まれてくるのでしょうねぇ。絵を描く私の叔父も、昔ここを訪れた写真から、帰国後一枚の小道の絵を描いていました。

小さな村ですが、かなり急な階段の昇り降りが多いので、こういったお店を覗きながらゆっくり登っていくのがいいと思います。70代の母もなんとか周れましたが、シニアになってフランスの田舎をあちこち訪れるなら、足腰が元気なうちに来るのがいいですね。スニーカーの様な歩きやすい靴を履くことはもちろん、杖や登山用のストックなどがあれば尚良しです。

階段をどんどん登っていく
階段をどんどん登っていく

迷路のように入り組んだ小道をあちこち入ってみながら頂上に到着すると、Le jardin exotiqueという植物園があります。有料ですが(何ユーロだったか忘れてしまった)、頂上からの素晴らしい絶景が眼下に広がっているので、是非入ってみることをお勧めします。私は前回初めて来た時は、植物園は別にいいや〜と迂闊にもスルーしてしまったのですが、今回入ってみて本当に良かった!時を忘れてずーっと眺めていられる景色です。

頂上からの絶景
頂上のLe jardin exotiqueからの絶景

地中海の絶景を堪能して降っていくと、教会と墓地があり、教会にはもちろん誰でも入れます。教会の内部は、コートダジュールのイメージに合うパステルカラーの明るい内装でした。

エズはよくツアーにも組み込まれているのでので、比較的訪れやすい場所だと思います。

エズの教会
教会の中

それでも観光地化されすぎている訳ではいないので、南仏旅行で限られた時間の中でどこに行こうかと悩まれている方がいたら、間違いなくお勧めしたい場所です。

村を降りて来たら、おまわりさんの側に大きなワンコが!リード持たれていないけれど、通りすがりの人達に触られてもなんともない、よく躾けられたおとなしいワンコでした。

おまわりさんと大きなワンコ
おまわりさんと大きなワンコ。というか、左の人が飼い主。

 

 

 

 

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 絵画が飾られているアトリエ
絵画のアトリエ
食器や小物などのお店。リモージュボックスも。
食器や小物などのお店

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