フランスで車を運転するために、日本の免許証からフランスの免許証へと書き換える手続きをしました。移民の場合は、フランスに到着して最初の滞在許可証が発行されてから一年以内に書き換えをしなければいけないという決まりがあるので、私は6月に滞在許可証が発行された後、7月の終わり頃に免許の書き換え申請をしました。そして免許証が出来上がって手元に届いたのは実に11月の終わり。4ヶ月かかるなんて日本だったら考えられない遅さですが、フランスでは至って普通のペースです。しかもその間すったもんだがありつつ。
何事もすんなりいかないのは、フランスの行政手続きにおいては日常茶飯事、というか必須です(評判通り・・・)。日本でも「お役所仕事」などと言いますが、フランスのそれとは比べものになりません。日本だったら即日だったり、遅くとも1、2週間で出来ることが、フランスでは数ヶ月単位。遅いだけならまだしも、担当者によって言う事が違う。必要書類も違うし、できる事やできない事も担当者次第だったりするのです(詳しくは後述)。そんな調子なので、何か手続きをするたびに、日本人の仕事の完璧さ、迅速さ、サービスの丁寧さなどと比較して日本に帰りたくなります(涙)。

さて、申請に当たって提出するものは、Hérault県の場合は下記の通りでした。
Echanger un permis de conduire

    • 申請用紙
    • 日本の免許証のオリジナルとコピー両面
    • 日本の免許証の仏語翻訳(日本にいた頃に大使館指定の翻訳業者に依頼してあったものでOKでした)
    • 写真4枚
    • 滞在許可証またはOFIIの長期滞在ビザとOFIIの証書のコピー
    • パスポートのコピー
    • 住居証明(公共料金の領収書最新3ヶ月分、家主に書いてもらう住居証明:私の場合は義理の両親の家に居候しているので、義父に書いてもらった証明書と義父の身分証明書コピー)
    • 返信用封筒と切手

本来はモンペリエにある県庁にアポイントを取って申請に行くのですが、我が家は遠いので、近くの支庁に申請しました。全て揃えて行ったつもりが、うっかり写真を持って行くのを忘れており、もう一度出直そうと思ったら窓口の人が、
「他の書類はOKなので、写真と合わせてお近くの市役所に提出すればいいですよ」
とのこと。どっちにしても受け取ったらそのまま県庁に郵送するだけらしいのです。しかし、ただでさえ信用のならないフランスの行政手続き、県庁でなく支庁に提出することでさえ若干不安だったのに、さらに市役所(というかうちの場合は村役場)に提出して本当に大丈夫なのかとかなり不安になりながらも、大丈夫大丈夫という夫の言葉を信じて、近くの村役場に写真と合わせて改めて提出に行きました。役場では書類を受け取ってはくれたものの、日本の免許証のオリジナルは預かれないとのこと(貴重品すぎて…)。私の方も預けるのは不安だったので賛成し、後日オリジナルを提出するように呼び出しがあることをと予測しながら、この日は他の書類だけ提出して帰宅。

支庁
支庁

その後、すぐに日本に一時帰国する予定になっていたので、フランスに残る夫に私の免許証を託し、県庁から何か言ってきたら、免許証を提出してもらうようにお願いしておきました。
一時帰国中に、案の定、支庁から呼び出しの手紙が届いており、申請期間中に免許証代わりになる証明書(A4の紙に写真が貼ってあるもの)を発行するので、免許証のオリジナルを持ってきてくださいとのことでした。

尚、日本の免許証は県庁に提出後は戻って来ないので、申請した時点でお別れとなります。フランスの免許証と日本の免許証をダブルで持つことはできないためです。以前は、フランスの免許証が発行されるまでの間、日本の免許証が一旦返却された等の記事を見かけますが、私の場合は、日本の免許証は返ってきませんでした。

早速支庁に免許証を預けに行き、その約1〜2週間後、3ヶ月間有効の免許証代わりの仮の証明書が郵送されてきました(提出した封筒と切手はここで使われる)。
ちなみに、支庁からの手紙には”2ヶ月”有効のものを発行しますと書いてありましたが、実際に発行された証明書は3ヶ月有効。その証明書の記載してある西暦が間違っていたりと、ここでも仕事のユルさが散見されたのでした・・・。まぁでもなんとかこれで運転できるのでヨシです。ここまでで約1ヶ月。

さて月日が流れ、すっかり季節も変わり、免許証代わりの仮の証明書の期限11月11日が近づいてきました。手続きの遅さやすったもんだがあることを想定して、少し早めの10月末頃、夫にメールで県庁に問い合わせをしてもらいました。すると返事が来て、
「あなたの免許証はまだ手続き中なので、支庁に行って仮の免許証明書の期限を延長してもらってください。」
とのこと。それで夫と一緒に早速支庁にそのメールを印刷して期限延長をしてもらいに行きました。

支庁の窓口の人:「出来ません。」
はいはい、その回答を予測してメールを印刷して持参したのですよ。
私達:「県庁に問い合わせたら支庁で延長してもらうように言われました。」
とメールを見せる。
窓口:「・・・うーん。でもまだ11月11日まで日にちがあるでしょう。1日か2日前になったらまた来てください」
私達:「わかりました。直前に来たらその場ですぐに延長してもらえるんですか?」
窓口「します。」
するのかい!最初の「出来ません」は何だったんだ。嫌な予感も残りつつ、お言葉に従いまた後日来る事にして、この日は帰りました。
そして期限の3日前、夫と私はまた支庁に赴きました。今度は違う人が窓口に立っていました。私達の前の人が、何やら怒って捨てゼリフを残して去って行きました。そして私達の番。

窓口:「出来ません。」
またか。それでメールを見せたところ、今度の敵は手強く、
窓口:「でも出来ません。必要な書類は県庁が持っているから、私達には権限がありません。」
私達:「先週来た時、期限直前に来たら延長してくれると言われたから来たんですよ。」
窓口:「上司に聞いてみて。あっちの建物にいるから。」
はいはい、始まった・・・。私達は捨てゼリフこそ残さなかったけれど、キレ気味に隣の建物にいらっしゃる上司のところに行き、メールを見せて同じ説明をしました。
上司:「うーん。でも私達はあなたの書類を持っていないし、手続きは県庁が行っているので、ここでは何も出来ないんですよ。」
私達:「えーー、でも期限は3日後なんですよ。」
上司:「どうしようもありません。」

・・・。上司までそう言うなら、県庁の人が言う事が間違っているのではないかと憮然としながら帰宅し、メールを送ってきた県庁の人に、支庁に延長を断られた旨、夫に返信してもらいました。

2日後、返ってきた返事は一行、
「でも支庁には延長の権限があります。」
さらに別のメールで、
「ちょうど今日あなたの免許証の発行準備が出来ました。10日位でお渡しできるので取りに来てね。」

ええもちろん、偶然今日できたのでしょうよ、偶然にね。
期限前日の11月10日、もう一度その返信メールを印刷し、もう運転できなくても仕方ないや、なんとかバスや電車を使えばいいし・・・とほぼ諦めながら、木枯らしが吹きすさぶ中、夫は仕事の日だったので今度は一人で支庁に行きました。お昼休みに入る直前の12時半頃、もう誰もいない中、最後の一人として入ったら、店じまいをしかかっていた女性(また違う人)が快く受け付けてくれました。そして仮の証明書を見せて事の次第を説明をしようとする前に、

窓口:「あら、期限は明日ですね、県庁から何か言ってきましたか?」
私:「ええ、問い合わせたら、ちょうど昨日準備ができたそうで、10日位で発行できるそうです。」
窓口の人はパソコンで調べて画面を見ながら、

「本当、システム上もそうなっています。この証明書は延長しましょう。」

・・・ポンポンと書類を作成して印刷し、スタンプを押して、あっさりと延長の書類を作ってくれたのでした。何も説明する必要もなく、メールを見せる必要もありませんでした。めでたしめでたし・・・。
運良くその女性が何でも知っているベテランだったのでしょう。単にお昼休み前でさっさと済ませたかったのもあるかもしれません。。
結局のところ、支庁で延長が出来るのです。その書類と手順をその人は知っていたのですから。
前回の担当者、そしてもっと問題なのはその上司とやら。キミ達何だったの。何か手続きをするたび、ほぼ毎回こんな感じで何かがあります。こういう目に合う度に、大丈夫かフランス、よく国が回ってるね!と心の底から思うのです。

というわけで、ギリギリ前日に、免許書代わりの仮の証明書は延長してもらえました。今度は本免許証の通知を待って受け取るだけです。

しかし、まだ甘い、これだけでは終わらなかったのです。
つづく・・・

 
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