塔の上から見たユゼスの旧市街
公爵邸の塔の上から見たユゼスの旧市街

さてポン・デュ・ガールを後にし、車で20分位西へ行ったところにあるユゼス(Uzès)へ。

ユゼスもポン・デュ・ガールもラングドック・ルシヨン地方なのですが、お隣のプロヴァンスに近いため、観光ガイドなどでもプロヴァンス扱いされていることが多い気がします。確かにこの辺りに来ると、街並みや木々の色合いがプロヴァンス。

ユゼスの歴史は、紀元前2世紀頃古代ローマ時代まで遡り、1世紀中頃にユール渓谷の水源を近隣のニームまで引くために、ポン・デュ・ガールが建築されたそう。

初代ユゼス公爵
初代ユゼス公爵アントワーヌ・ド・クリュソル(1528-1573)

13世紀にラングドックがフランス王国に併合されるまで、中世のユゼスの領主はトゥールーズ伯の封臣でした。歴代の領主達は、14世紀に子爵に、16世紀に伯爵に昇格し、1565年にはアントワーヌ・ド・クリュソル伯爵が公爵(Duc)の称号を授かって、1632年にフランス最大の公爵領(Duchè)になりました。

現在に至るまでユゼスのクリュソル公爵家は続いています。現代の公爵ってどんな感じで何してるんだろう・・・。別世界すぎて想像もできませんが、こちらに代々の肖像画が。
一番上の写真のお方(Jacques de Crussol d’Uzès)が、現在の17代ユゼス公爵。しかしずーっと肖像画を見ていくと、遡って8代目のCharles-Emmanuel de Crussol(1707 – 1762)さん辺りまで、目元がみんななんとなく似ている。血ってすごい。ちなみに公爵夫人はイタリア人で、これまた13世紀まで遡るフィレンツェの古い貴族の家柄だそうで。ネットで写真を探すと、とても素敵なお二人のラブラブ写真が出てきます。後継も男の子がお二人いらっしゃるようなので、次の代も安泰で何より。

ユゼス公爵邸
街の中心にある公爵邸(Duchè)

さて、Le Duchèと呼ばれる公爵邸、街の中心にこぢんまりと、しかし堂々たる佇まいで建っています。門を入ると、四角い中庭をぐるっと囲んで大きな塔、聖堂、居室部分。全てを見るには、ガイド付きで大人18ユーロと若干お高め。ガイド無しだと聖堂と居室には入れません。
犬連れOKでした!入り口で夫が、小さい犬を連れて入れるかと聞いたところ(うちの犬は体重10kgの中型犬だが)、入り口のおじさんは、「抱えて入ればOKだよ!」と快諾。きっとヨークシャテリアみたいなのを想像していたに違いないおじさんは、実際にうちの犬を見て、「え、小型犬じゃないよね・・。」

ユゼス家の人々の肖像画
王族と共に飾られた代々肖像画や写真

あぁすみませんでした、拒否されるのかと思っていたら、
「抱えるの大変だろうから、ここで預かるよ〜。見てるから。」
と、とても優しくて、お水まで汲んで持ってきてくれました。
しかし、超怖がりプリュヌ(犬の名前)を、知らないおじさんと残していく訳にもいかず、お気持ちだけありがたく受け止め、慣れてるから大丈夫、と答えて抱えていくことに。「お水ここに置いておくから、帰ってきたら飲ませてね!」とどこまでも優しいおじさん。

そして他の観光客数人と一緒に中庭でガイドさんと合流。ガイドさんは10kgの中型犬を抱えている女性の姿を見て不憫に思ったらしく(犬抱っこは夫ではなく私の役目)、おろして歩かせていいよ、ということで一緒に歩いて回れることになりました。助かったー。

豪華サロン
豪華なヴェルサイユ風サロン

中庭から見える四方のファサードは、様々な時代の様式になっており、長い歴史を感じます。
居室部分の建物の入り口から中へ入って階段を昇り、王族や代々の家族の肖像画が飾られている部屋へ。ここには19世紀以降の家族の写真も飾られていました。
豪華なヴェルサイユ風の客室、お約束な鹿の角やタピスリーが壁に飾られている食堂、歴史ある家具調度品が並ぶ部屋を見て回ります。
素敵だったのは、廊下にあった美しいベネチアングラスのシャンデリア!たしか説明聞いたけれど忘れてしまった・・公爵夫人がイタリア貴族だからか?もっと古い時代のものかどうかは不明。

鹿の角やタピスリーの飾られている食堂
鹿の角やタピスリーの飾られている食堂

そして、その廊下を通って聖堂へ。ここはステンドグラスが鮮やかだったけれど、個人的にはあまり好きな装飾ではなかった、カラフルでちょっとキラキラしすぎている気がして。
聖堂を出て最後にワイン倉庫。現在は使われていないらしいけれど、今後ユゼスとしてワインを作っていく予定だということでした。そして見学は終了。

ベネチアングラスのシャンデリア
ベネチアングラスのシャンデリア

その後、代々の領主達が眠るお墓を見て、最後にこのお城の特徴でもある、ベルモンド塔という大きな方形の塔へ登りました。
狭い螺旋階段が135段(だったと思う)あって、ロープにつかまりながらひたすら登ると、そこにはユゼスの旧市街の景色が広がっていました。360度見渡せる、緩やかな丘に囲まれた中世そのままの様な街の景色。登る価値はあるので、足腰に自信のある方は是非!私達は、一緒に行った70代の母と犬に一階で待機していてもらい、夫と二人で頑張って登りました。

狭いらせん階段
狭い螺旋階段。ひたすら登る!

さて、塔を降りて出口へ向かい、さっきのおじさんが用意してくれていた水を犬に飲ませ、下々の世界へ。

ユゼスはこぢんまりした町ですが、フランスで最も美しい町のひとつとも言われているそうです。17、18世紀に建築された邸宅や、旧市街の家々のクリーム色の壁、プラタナスの緑がとても明るく印象的。
歴史があるだけではなく、現在では多くのアーティスト達が集まって、石畳の小道に、絵画やオブジェ、食器、アクセサリー、バッグや雑貨など、それぞれの作品を展示したセンスある小さなお店を出しており、おしゃれで、かつ南仏の温かい雰囲気も合わせ持ったとても素敵な町でした。

フランスの歴史あるこぢんまりした美しい町や村は、よく芸術家が集まる場所にもなっていることが多くて、そういった場所では、古い石造りの小道に、個性豊かなアーティスト達の作品が少し控えめに展示されているのが、街並みと調和していて、とても魅力的!

プラタナスの木の広場
プラタナスの木の広場

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